2011年07月27日 久留米市野球場

九州国際大付vs東筑

2011年夏の大会 第93回福岡大会 決勝

言葉に込められた大きな意味

「やっぱりね、子供たちが成長した時は嬉しいね」

目を細めながら、そう話す九州国際大付の若生正廣監督が指すのは、もちろん強豪ひしめく激戦区・福岡を制し、春夏連続で決めた甲子園出場のことであるが、もう一つ大きな意味が込められていた。
それは、常日頃から言っている野球以外のところで成長を遂げた選手たちのことである。

今夏の3回戦が行われた北九州市民球場でのことだ。3年生部員が率先してグラウンド整備をしていたことを目撃した若生監督は、人間的にも立派になった選手たちに大きな手応えを感じていた。

「あれを見た時、ジーンときたね」

常日頃からのおこないが野球にも出る。それは、自らが意欲的に動くという姿勢でもあり、毎試合の中で失敗しても、それを糧に成長し続けていくことも指している。

そんな今年の九州国際大付を象徴するのが、エースで3番打者の三好 匠である。
三好は、今大会開幕の約1週間前に発熱し、体調を崩したところ、病院にいくと腎臓を悪くしていたことがわかった。通院しながら点滴を打ち、授業にこそ出席していたが、走ることすらままならなかった。もちろん、練習を休むことを余儀なくされ、ひたすら家で寝ることしかできなかった。
そしてなんとか開幕までに回復し、体調管理を徹底しながらも、徐々に投げ込みと走り込みを再開した。
大会に入ってからは3番・三塁手として打つ方で持ち前のセンスを発揮し、打撃好調をキープしたが、今大会初登板となった準々決勝の福岡工戦では、9回に足がつるというアクシデントにも見舞われ、その投げ込み不足という影響もあったという。

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