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第36回 オーバートレーニング症候群について2012年01月15日

皆さん、あけましておめでとうございます。アスレティックトレーナーの西村典子です。
2010年から始めた「セルフコンディショニングのススメ」も早いもので3年目に突入いたします。今年も野球選手にとって役に立つ情報、話題などをお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて2012年最初のコラムはオフシーズンの練習の中で、自覚のないままおちいりやすいオーバートレーニング症候群(慢性疲労症候群)とその予防などについてお話をしたいと思います。
ボールを使った練習を行っているチームもあると思いますが、寒い時期は思うように野球の技術練習ができないことも多いものです。トレーニングやランニング中心の基礎体力作りの練習は、量をこなすことやタイム設定などによる体力的なストレスによって通常練習よりもオーバーワークになりやすく、この状態がしばらく続くといくら休んでも身体が疲れているといったことが起こります。この状態はオーバートレーニング症候群と呼ばれ、合宿時や新入生が新チームに合流するといった環境の変化や、単調な練習の繰り返しによるストレスなどによっても引き起こされることがあります。
オーバートレーニング症候群を引き起こす原因はいろいろと考えられます。
・能力以上の過大なトレーニング負荷
・急激なトレーニング負荷の増大
・過密な試合や練習スケジュール
・休養不足、睡眠不足
・栄養やエネルギー不足
・競技以外での日常生活における過剰なストレス
・風邪などの内科的疾患の回復時における不適切なトレーニング
オーバートレーニング症候群の特徴としては、疲れやすい、全身倦怠感、不眠などの睡眠障害、食欲不振、体重減少、集中力の欠如などがみられます。また症状が進行するとうつ病に類似した兆候がみられることがあります。これらの傾向がみられる場合には、原因と思われる要因を取り除く一方で、疲労を軽減させるために栄養面・休養面・コンディショニング面からさまざまなアプローチを行う必要があります。
- 西村 典子さん
- ■ 生年月日:1970年12月5日
- ■ 出身地:大阪府
- 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。
一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。
現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。 - ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
・日本スポーツ整形外科学会会員 等 - 講演依頼はこちら




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